秋の味覚の代名詞といえば梨。
大分県では、日田市、中津市、由布市が主要な産地です。
７月から幸水、新高、新興、豊里など、四季を通して出荷しています。中でも、１００年の歴史を誇る「日田梨」は、甘くてジューシーで、台湾や香港など海外へも大量に輸出しています。

GAPに取り組む日田梨部会
JAおおいた日田梨部会は、部会員82名で約134ヘクタールで梨を栽培しています。
平成30年度にGAP認証され、現在82農場が取り組んでいます。同部会では「四季を通して日田の梨」を合い言葉に、情報交換や研修などを続け、さらなる発展を目指し取り組んでいます。

ＧＡＰとは・・・GAP（Goog Agricultural Practice：農業生産工程管理）直訳すると「良い農業のやり方」と訳されます。農業で「食品安全」「環境保全」「労働安全」等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みです。

梨が出荷されるまで
生産者が丹精込めて育てた梨は、JAおおいた日田梨選果場で青果用と加工用に選別され、光センサーで「甘さ」「酸味」「色」「傷み」「重量」などの検査を行い、出荷等級に反映させて厳選した出荷を行っています。
県内をはじめ東京・名古屋・福岡や海外への輸出も行い、高い評価を得ています。

梨の保存方法
梨は水分が蒸発するとカサカサになるので、新聞紙で包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。新鮮で保存状態がよければ7～10日ほどは日持ちしますが、日本の梨は基本的に追熟しないのでなるべく早く食べましょう。
梨は枝側よりもお尻（果頂部）のほうが甘い傾向にあります。また種に近い中心部分よりは、皮に近いほうが糖度が高くなります。

梨の選び方（見分け方）
形がよく果皮に張りがあり、 同じ大きさなら重みがあるもの。また、軸がしっかりとして果皮に色ムラがなく、お尻がふっくらとして広いものがよいでしょう。 二十世紀などの緑色の梨は少し黄色っぽくなれば甘味が出た証拠。 豊水などの茶色い梨は適度な赤みのものを選びましょう。

梨の栄養と効能
おもな栄養成分(可食部100g中)
食物繊維 (0.9g)
ソルビトール (0.8g)
アスパラギン酸

注目成分
期待される効能
便秘改善
動脈硬化予防
心筋梗塞予防
高血圧予防
脳梗塞予防
利尿作用
咳止め

旬
7月～10月下旬