電照菊
徐々に開花し消費者の手元でみごとな満開を迎える菊
華やかな菊は需要が拡大中
菊はたくさんの種類や栽培方法があります。電照菊とは、日照時間が短くなると花を咲かせる菊の性質を利用して、人工的に光を当てて開花時期を遅らせて栽培された菊のことです。電照栽培を行うことで、年間を通して安定した出荷が行われています。
菊は、古くから葬儀の花祭壇や仏壇などに多く飾られます。仏花としてのイメージが強いですが、近年はさまざまな花色や形が品種改良され、結婚式などにも使用されています。県内でも、華やかな色や洋風なものも栽培されています。
白くふくらんだ蕾を付けた菊が並ぶハウス内
おおいたの輪菊は全国に出荷
JAおおいた管内では、国東、杵築、佐伯、竹田事業部を中心に電照菊を栽培しています。大分県輪菊統一販売協議会を設立して、「おおいたの輪菊」の名称で全国に出荷しています。
県内有数の産地である佐伯事業部管内の蒲江地区では、昭和52年に菊栽培が始まりました。現在は蒲江花き生産組合の22人が約14haで栽培しています。年末にかけて出荷ピークを迎えた白色の品種「神馬」。出荷を控えたハウス内では、大きな蕾を付けて、ぎっしりと並んでいました。
一口メモ
○蕾のままで出荷される電照菊
消費者に届いてから一番きれいな状態となるように、蕾の状態で出荷されます。
出荷時の菊の開花程度