新鉄砲ユリ
寒さや暑さ、台風シーズンを乗り越えて山香産の新鉄砲ユリは大輪で純白な花を咲かせます
満開に咲いた新鉄砲ユリ
冬に種をまき、夏に収穫する新鉄砲ユリ
新鉄砲ユリは消費者へ届いてから満開を迎えるように、緑色のつぼみの状態で収穫されます。来年用の種を取るためにほんの一部を園地で開花させるだけで、園地では咲いた花を見る機会はとても少ないそうです。
ユリは栽培期間が長く、11月ごろから育苗を始め、翌年3月ごろに定植し、8月のお盆や9月のお彼岸の需要に向けて出荷されます。寒さや暑さ、台風シーズンを乗り越えて、立派なユリが出荷されています。
つぼみの状態で収穫される
共同選花に取り組み、 品質の統一と高品質を確保
山香事業部の山香町花卉生産組合ユリ部会では、12人が1.3haで露地栽培に取り組んでいます。新鉄砲ユリは約30年前から生産され、地域の特産品として親しまれています。
同部会では約10年前から、共同選花を行っています。部会員が収穫・調整したユリは、JAの集出荷所で選別・箱詰め作業をし、関東や九州各地に出荷しています。品質が統一されているため、高い市場評価が得られています。
一口メモ
○新鉄砲ユリとは?
ユリは世界中に100種類以上の原種があります。新鉄砲ユリは「タカサゴユリ」と「テッポウユリ」の交配種です。 色は白のみで、他のユリ類と異なり、種をまいて1年以内に花を収穫できるのが特徴です。