センリョウ
鮮やかな緑色の葉と赤色の実
正月を彩る縁起物
葉の上に房になった赤い実を付けるセンリョウ(千両)。赤く実が熟す事などから縁起物とされ、正月用の飾りや生け花などに使われます。
センリョウは実の大きさや美しさ、房あたりの実の数など、品質が高い順に特等、1等、2等、3等などに選別されます。
たくさんの実をつけたセンリョウが並ぶハウス
小まめな管理によって立派に育つ
センリョウは半日陰地でやや湿った土壌条件の山林内で生育する常緑小低木です。生産者は遮光ネットで覆ったハウス内で栽培。水分環境、光環境などの環境条件によって実付き具合が大きく変わります。また、光が多く当たりすぎると葉は黄色くなってしまい、品質の低下につながるそうです。
日々のこまめな管理と適した環境のなかで、センリョウの葉は濃い緑色に輝き、真っ赤に熟れた実をたくさん付けます。
年末年始にはスーパーや直売所にたくさん並ぶセンリョウ。管内では国東、杵築、臼杵事業部を中心に市場出荷が行われます。
一口メモ
○お正月にピッタリな赤い実を付ける花き
センリョウ(千両)の花言葉は「利益」「可憐」「裕福」「恵まれた才能」などです。
鉢植えや切り花を購入する際は、赤くつやがある、元気の良いものを選びましょう。
他にも赤い実を付ける縁起物としてマンリョウ(万両)、十両とよばれるヤブコウジ(藪柑子)、百両のカラタチバナ(唐橘)や一両とも言われているアリドウシといった仲間もあります。