- 西部
- 2021.06.18

6月2日に「日田市ぶどうファーマーズスクール」の第1期生の入校式が日田市役所で行われ、奈良県出身の研修生1名が入校しました。
日田市の新規就農支援制度「FS(エフエス)」は2016年度に担い手不足の解消のため導入され、これまでエノキ、日田梨、チンゲンサイの3品目で4人が卒業しており、今年の5月にぶどうも対象品目に加わりました。
今回のFSでは、就農コーチが園地で実技指導、行政・JAによる座学研修、部会内で技術指導のカリキュラムを約2年間準備しており、卒業後は市内で自営就農を目指します。
市内のぶどう生産者の後継者は少なく、平均年齢も65歳を越えているため、担い手不足が課題となっている。一方で日田市の新規就農支援制度、近年のシャインマスカット人気もあり、ぶどうの就農に関する問い合わせは県内外から寄せられており、県・市・JAが連携して就農希望者と産地のマッチングを行っています。
研修期間中の研修生の暮らしを支援する制度も国の農業次世代人材事業(準備型:年間150万円交付)に合わせ、日田市も就農までの2年間は家賃補助(家賃の2分の1、補助上限2万円/月額)で家賃を助成しています。
行政、JA、「日田ぶどう部会」は、就農後も研修生の栽培技術の指導、圃場探し、継承園地の斡旋、販路の確保、補助事業の支援など就農後もサポートしていく。
研修生の金山周平さんは「自身が学ぶための研修であると同時に多くの人が関わっていると実感した。皆さんの期待に応えられる生産者になりたい」と抱負を述べ、就農コーチの松岡勝さんは「私の47年のぶどう栽培のすべてを教えたい。将来は日田市だけでなく大分県で一番のぶどう農家を目指してもらいたい」とエールを送りました。