- 北部
- 2025.02.28

2月20日に、安心院ぶどう部会は大分県庁で大分県農業賞の受賞式に参加しました。
産地のブランド化と若手生産者の増加による産地活性化が評価され、生産・銘柄産地・6次化部門で最優秀賞を受賞しました。
最盛期は300戸以上の生産者がおり、デラウェアを中心に約8億円の共販売上がありましたが、高齢化に伴い2018年には1億8000万円まで落ち込みました。
小野次信部会長が品種登録されたばかりのシャインマスカットをいち早く導入し、東京・大阪市場へ売り込み当初は販売先がなかったが、毎年の売り込みと品質を厳選した出荷により信頼を獲得し、有名果専店や百貨店で取り扱ってもらえるようになりました。
「安心院ぶどう」のブランド確立で売り上げが向上し、シャインマスカットの注目もあり、2023年には20年ぶりに共販売上が3億円を突破しました。
現在、生産者は約100戸で「宇佐市ファーマーズスクール」の開講や就農支援などにより、30~40代の新規就農者や親元就農者が増えています。
また2024年には10代~20代のファーマーズスクール生が入校し、産地の若返りがさらに加速しています。
小野部会長は「試験場でシャインマスカットを最初に試食したときにこれは売れると考え、収穫まで3年はかかるが懸けてみようと思った。現在は若い人がどんどん増えている。これからも自分の技術を継承して産地を守っていきたい」と話しました。