- 東部
- 2025.10.28
10月2日、大分県農林水産部森との共生推進室主催「令和7年度大分県鳥獣害対策アドバイザー養成研修会」が由布市庄内町で開かれました。
JAおおいたから、営農指導員や配送センター職員、GAP担当者など合計23名が参加しました。本研修会はイノシシ、シカ、サル等の野生鳥獣による農林業被害が深刻化している中で、被害防止対策を的確かつ効果的に実施するため、県内各地域における被害防止対策の助言等を行う鳥獣害対策アドバイザーを養成することを目的としています。
講師を務めた麻布大学生命・環境学部フィールドワークセンター長の江口祐輔氏は、前半の座学で「作物残渣、放棄竹林、放任果樹などが鳥獣類にとって無意識の餌付けとなっている。それらを食べさせないようにする環境管理が最初のステップとして重要だ」と解説。後半の現地研修では、参加者を2つのグループに分け、ワイヤーメッシュ柵と電気柵の2種類の柵の設置を体験しました。
江口氏は「適切な資材を、隙間なく正しい方法で設置しなければ効果がない。点検・補修も怠らないように」と助言しました。
また、効果的な策の高さや間隔も解説された参加したJA職員は「とても勉強になった。今後の指導に役立てたい」と感想を述べました。
本研修は「集落点検研」と「防護柵設置研修」の2種類を計画。両研修を受講する事で大分県鳥獣害対策アドバイザーに認定されます。




