デコポン
温暖な気候が育む 甘酸っぱいデコポン

糖度が高く、ユニークな形の中晩柑
糖度が高く、中晩柑類を代表する柑橘のデコポン。おでこが飛び出したような、ユニークな形が特徴です。管内ではハウス物と露地物を杵築、大分、臼杵、佐伯事業部で栽培しています。
露地物は2月から4月にかけて約300t、ハウス物は10月中旬から12月にかけて約150tが県内、九州、関東地方へ出荷されます。

たわわに実ったデコポン
例年よりも濃厚な仕上がり
おいしいデコポンの栽培に適した環境は、日あたりの良い南向きの斜面。冬を越して収穫されるため、霜などの冷害を受けにくいことも重要です。6月に実の数を減らすことで太りを良くする早期摘果、秋口に酸を減らすための潅水など、きめ細かな管理を行います。
今年は着果数が多かったため、生産者は摘果の作業に追われました。おかげで品質は良好。秋口に雨が少なかったため、糖度が高く濃厚な味わいに仕上がっています。
一口メモ
●厳しい糖度チェックを経て出荷
デコポンとは、品種「清見」と「ポンカン」を掛け合わせて作られた「不知火」という品種のうち、糖度13度以上、酸度1度以下という厳しい基準をクリアしたものです。
県南、杵築柑橘選果場では、生産者より荷受けした全てのデコポンの糖度・酸度の分析を行い、出荷日を決めています。